クルクルと風車が回っていく。
それに引き寄せられるかのように、俺は、足を止めていた。
+風車+
「どうした、ティトレイ」
「え、いや…」
「わ、風車だヨ!」
「綺麗ですね」
いつの間にか、ギャラリーが…。
「欲しいのか…?」
「いや、単に綺麗だなって…」
「へー、あんたにそんな感性があったなんてね」
「なっ!どういう意味だよ」
「そのままの意味よ」
「先を急ぐぞ」
「あっおい、待てよヴェイグ!」
先を行く親友を追いかける。
俺はさ、ただ思ったんだよ。
あの風車はお前みたいだなって。
なんとなく、なんとなくだけどよ。
風に身を任せながら、それでもしっかりと回ってて。
強いけどさ、いつか壊れるんじゃないかってちょっと怖かった。
な、ヴェイグ。
お前にこのことを話したら、馬鹿にされるかもしんねぇけど、
少しだけ、それでもいいかなって思ったんだぜ?
+BACK+
+NEXT+